結城紬の浴比(よくひ)

のりとのり液のつくり方

のりはうどん粉です。薄力粉や強力粉を使います。 また、のりつけは経糸(タテ糸)と緯糸(ヨコ糸)のどちらも 行います。タテ糸のほうがより強いのりつけをおこなう必要があります。 またヨコ糸は、タテ糸の半分以下のゆるやかなのりつけで充分とされています。また結城紬の場合、タテが4、ヨコが6くらいの4:6で できていますので、上記のような94g(1ボッチ)×8ボッチという 糸全体の重さではなく、この半分くらいが実際ののりつけで、おこなわれる数値となります。

左記をご覧ください。

 

浴比(よくひ)というのは、結城紬など染織の世界では有名な概念 であり、糸の重さに対して使われる染料やのりつけで使われること が多いのです。例えば、左記のように糸が450gであるとします。 この場合、タテ糸ののり(うどん粉)はどうやって計算するかという と糸の重さの13%〜16%がのりの重さとなります。結城紬ののりつけ は難しいといわれる背景に気温や湿度によって変化するために、 のりもその時の環境にあわせて13%〜16%をつけることでベストな のりつけをおこないます。昔は勘でやっていたといいますが、現在 のような繊細な織物の結城紬は勘で行う人はいないに等しいものが あります。そして浴比、のりつけ液をつくっていくわけですが、 <糸の重さの10倍>の水を用意します。これが第一です。糸が450gですから、この場合4500ccの水を用意します。

水を3分の1(1/3)と3分の2(2/3)にわけます。のり液でまず1/3を使いますのでこの場合、1500ccを使ってのり液をつくっていきます。2/3(3000cc 3L)はあとで使うのでとっておきます。
450g(糸の重さ)×0.13(13%)=のりの重さ(のりの必要な重さ)で、この場合、58.5gです。のり(うどん粉)は58.5g用意します。そこにさきほどの水1/3(1500cc)をボールなどの加熱していい容器にのりにいれて、よくかき混ぜてのり液をつくります。
そのあと、のり液をガスコンロなどで加熱していきます。沸騰したら、弱火にきりかえて10分間煮込みます。底がこげつかないようにかき混ぜながらおこないます。うどん粉(でんぷん)は10分間加熱することででんぷんの質が変化します。これは化学的根拠がありますのででんぷんについての詳しい専門ページを探してみてください。この変化したでんぷんを結城紬はのり液にするのです。
10分間弱火で煮込みかき混ぜたら、最初に用意していた2/3(3000cc 3L)の水をいれます。これでのり液の完成となります。糸にのり液をひたして、5分後に裏表をひっくり返ます。最初に述べたように結城紬のタテ糸は13%〜16%でのり液をつくり、二回目ののりつけの時は、一回目のパーセンテージより強くつけます。例えば一回目が13%であれば二回目は15%にします。ヨコ糸はうすくつけて充分です。ヨコ糸は6%から8%で一回のり液につけて糸を補強するだけで足ります。

冬は 11%二回目13%3回目本糊つけ11%

機のべのあとは上記のようにします。