どちらも久米島紬である。こちらが久米島紬の百年経過の草木絣で、画像ではうつしきれないこもった絹の艶があった。これが肉眼で実物をみると衝撃的な究極性があった。つむぎ草木染だと布を育ているというが素晴らしい技術の着物であった。博物館展示クラスの久米島紬はこちらの着物である。

一度、市場評価がきになりリサイクル着物バイヤーに買取依頼をしたらとてつもない高額を提示されたらしいが手放なかったという。


こちらが久米島紬の直接染色法(スリコミ)の技法のつむぎ こうした絣技術の考察は以前、まとめをつくったのであるが まことに結城紬の絣技術と似ており、こちらも素晴らしい。 以前の久米島紬草木絣の考察はこちら
160亀甲の括り
160亀甲の括り動画はこちら

160亀甲のチラシ部分の括りである。例えば結城紬のヨコ巾が40cmとすると160×2の括りで40cmに括りが320箇所になり、160亀甲のチラシは細かいため括り糸を半分にさいてから括りを入れるためさらに2倍の労力になる。1cmにもかなりの手数となる
結城は化学で絣を染色するが久米島紬は草木の絣で素晴らしい技術は今後も残していってもらいたい。  
   
紫根染による草木染のぼかし染めまとめ

紫根染め

・熱に弱いため70℃以上の熱さは使えない

・水に溶け出しにくい性質のため煮出しができない

・染料が沈殿しやすくむら染になりやすい

 

天然の紫草(むらさき草)

・絶滅寸前

・自生地を探すことはまず不可能に近い ・苗の入手が至難

・3年かかる栽培でそれでも得られる紫根は少ない

 

精錬・洗練

・市販の染材の紫根は洗練済みであるが そうでない場合、絹、木綿はともに5%の 炭酸カリウムで15分ほど煮る。毛糸の場合 は60℃程度でとどめる。絹はその後に水洗い して水に浸す。木綿は豆汁に浸し、毛糸は ぬるま湯に浸しておくと染まりがよくなる。

・紫根は、染めと媒染の作業間隔を空ける ほどよいとされ、完全に乾燥させる、染める を繰り返すとよく数年おいて染糸をからして 染める職人もいる

   
   
箕輪直子さんの著書に草木染のぼかし染の詳細が記録されています。 ビニールで防し、一回目AB、二回目CDというように防染を そらして染めを繰り返していく。すると染め具合がことなっていく ことでぼかし染めになる。タテ糸を参考にイラスト化したもので あるが、ぼかし染めは化学染料で結城はおこなっており、手で つかんで防染しぼかしをつくり出すがこの技法が紫根染めから 導入したものであったことがわかった。紫根染については 他サイトが充実して情報開示しており、複数ページから ひろい読みしていくだけでも十分染めるまでたどりつける可能性 が高い。染色、染織の資料は専門書に位置して高額であるが、 現在は、インターネット情報だけでも染める環境にあるくらい 豊富な情報がでてきている。