本場結城紬 稲葉紺屋

茨城県結城市
↑稲葉安四郎さん。私は幼稚園児のときにここ稲葉紺屋にすでにきていた。おじさんは覚えていたが、職人は定年がないというのはよく理解できた。もうすぐ80歳になろうとしている。 こちらは脱水機。染色のあとにかける。

本場結城紬 大久保紺屋

栃木県小山市

大久保紺屋さんと稲葉紺屋さんに共通してあるものが多い。なかでも本場結城紬の堅牢なる染、化学染料はいままでの染色のデータの蓄積されたものであり、新規の染色家が多く挫折したのがこのデータファイルによる染色の再現力である。現在は化学染料は8割以上が、代用品を用いての染色ではあるが簡単で短い期間で追い越せるものではないことは時代が証明している。そして下記に色見本とはどういうものか、また私が染色設備を投資して目指している環境がみている人に伝われば幸いである。 
   
化学染料色見本データ

化学染料を用いた染色、といっても単純ではない重労働である。2種類から3種類の化学染料のもとを配合し、すべての配合を色見本にする時間はこれからの後継者にくめんできるほど余裕があるかといえばないのかもしれないといっていいものがある。この染料の色見本は指導所が染色組合と協働して作成されていったもので、一般の人はこのデータをもっていない。基本的な指導や染色投資は指導所で習い、あとは各自、色見本などのサンプルをつくっていかなければならないため、このこともこの時代では厳しい課題と言わざるを得ない。いくら投資してももとがとれないという事実も後継者不足を加速させてしまった。今回、大久保紺屋さんがみせてくれたがさきほども述べたように7割から8割が、化学染料のもとの名称がどんどん進んでいるために代用品でついていく、というのが基本スタイルとなる。小数点以下位2位の電子スケールという精密機器で計量していくが、こうした環境を整えつつ将来を考えるのは困難な分野ではあるがそれをやり甲斐とみれるひとはコツコツと染色の女神が近づくかもしれない。

北村陵 北村織物