本場結城紬の昭和の平(1)紗綾形絣

コレクターより掲載許可がおりた為公開

紗綾形(さやがた)の平織りの本場結城紬である。絣が隣り合う紗綾形に目色2色を互い違いに色違いに絣が並び、地はオーソドックスに濃紺である。絣は青を染色し、括りを入れて青を残す部分のみ括りを入れ、同様にして2色目以降も染め括りと繰り返して絣を2色にみせる。色の強いものをあとにして最終的に地を染めて絣は完成される。私は、絣括りをしばらくやっていない状態で伝統工芸士の実技のために、括りの作業を繰り返して2週間ほど繰り返し、そうした技術を取り戻した。技は地道に積み上げたものは、簡単に取り戻すことができる。ミリの細かさでは一度括りを大きく入れてから修正していく方法をとる。そして精度をあげていく方法をとった。いかに反復の作業の連続かをまた知ることになった。さて、この紗綾形を絣を強調して出すために、必要以上には細工がなく、分析のうえでは蚊絣の技術のみで絣は構成されており、また地の空間利用も見事なものである。平織りはそうした布一面に絣をほどこす総柄(そうがら)という全体に絣のあるものは、バブルの頃に高額商品で高級車と同等の値段がついていた。この頃、つけられた値段が絣生産者の誇りでもあった。結城といえば絣の精密さは全国でも、ずば抜けていたのである。 
美しい絣である

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