科学のアルバム カイコまゆからまゆまで

岸田功

染織資料は、仕事の延長にあるように思えてくるがこうした図鑑や絹に関しての絵本などの資料は、小さな子供に説明するときにチカラを発揮する。私の頭脳も小難しいものやかなり難しい研究資料よりこうした資料のほうが好きなものですから、自然と集めてしまっているのかもしれません。カイコについてどれくらい知っていますか、ときかれれば、現在はカイコさんを育てて仕事にしている人が近くにはいない、ということと、あまりにもカイコを育てる仕事は重労働である、というくらいだろうか。カイコは1000mの一本の糸でできていて、結城紬では、まずカイコを成分でみるとセリシンとフィブロインというものでできていて、結城紬はセリシンをはずしてしまって原料がつくられる。この資料では著者が科学者であるので実験と工夫でおもしろく興味がわくような仕組みでできている。小さなお子さんがいればこの本を読んであげて本中の写真をみせて説明していけば、なかなか知らないような不思議にふれたようで大喜びするのではないかと思う。