日本の手わざ 久米島紬

久米島紬が国の重要無形文化財の指定を受けた織物である、と定義したのはここ最近とでもいえばいいのか、平成になってからで国の重要無形文化財の指定を受けているものは基本的には文化的価値がしっかり定義できるくらいの歴史をすでに蓄積しているといっていいのでこの日本の手わざ久米島紬が編集されたとき(1973-1977)はまだ指定がかかっていなかった。草木染めで染める、絣も草木染めのもの、糸は人が道具でつむぎだしたもの、で紬の基本的な工程は海外から染織技術を貿易とともに伝わったものがそのまま現在も続いている。一説では織は高機織りである現在ではなく地機織りであったという説がある。結城紬との違いを述べてくれといわれれば、久米島紬は草木染めと草木染め絣で結城紬は草木染めから化学染めで堅牢な染めの上に成り立つ細かい絣をつくるようになったことの染色方法の違いと手織でも織り機が若干ことなるところで最初から最後まで手作業でつくられているのでむしろ違いより共通点から少ない共通でないものをはじき出すほうがはやい。私は草木染めの結城紬は常陸紬という結城紬の母体となる歴史から草木染めは染色として認める方向なので、非常に似た紬であると結城紬と久米島紬はいえると考える。絣模様でも沖縄から日本全土に伝わっていったため琉球の絣とその産地の絣などの違いもあるがここではとくに述べない。