きものと私

大塚末子

この本は古いものだなぁというのが印刷の活字から伝わったのでまずは本の裏で出版されたのはいつか調べてみると昭和33年3月1日とあるので、結城紬が国の重要無形文化財の指定をうけて約2年後の頃である。この頃、私の家では当時記録した写真があるのでご覧いただきたい。昭和41年の結城・北村織物 さてしっかりとした織物で外装に金をかけるとはなかなか中身にもそれなりの自信がなければ女性でもやらないことなので期待したが期待通りの中身であった。不世出の版画家・棟方志功、濱田庄司、河井寛次郎、などの民芸の神様とよばれる人びとが出入りしていたというので風呂敷一枚包んで出直した人生の成功者とはどんな女なのか、またときとして幸田文のきものという小説に似た雰囲気がある。この本は当時の男性は恥ずかしくて小さく小綺麗な女性の手にフィットする本は読めなかっただろうと思う。きものについて調べているとマニアックなものに出会うことがあるのでその感動的喜びを忘れてはいけないなぁと思う。