さきどり 結城紬の下ごしらえ最適化研究 2017.8.3北村陵
小山の紬技術支援センターが、結城紬の下ごしらえ最適化を研究するという。まず、こんな夜中に文章化している私も変だが、結城紬の下ごしらえを最適化する方法を私の考えはどういうものかということを述べる。結城紬の下ごしらえは時間にすると慣れない人がやると時間がかかり、慣れている人を基準とし、それでも絣が入いれば下ごしらえの時間はのび全体で数十時間はかかる。私がいう、下ごしらえの最適化に必要な条件は手つむぎ糸の糸の細りや太りがない、平らな上質な糸が鍵をにぎると考える。つまりは、糸の厳選にある。タテ糸が下ごしらえで使用されるわけだから、緯糸よりは若干太くなるわけで、通常の織物であれば緯糸(よこいと)のほうが太い。結城紬は逆をいき、緯糸のほうが必ず細い。この基準がくるってればすでに問題外であり話の余地はない。タテ糸に使用する手つむぎ糸は、糸商からの買い入れの場合であれば要求された金額より余分に多く払うことである。もちろん糸の厳選であるので直接、糸の生産者から買い入れる場合も同様で余分に多く払うことである。この余分にお金を払えるかどうかという、さも無駄にも思える行為をすることが重要で、次回から糸の取引が優先的に良質な手つむぎ糸をまわしてもらえる確率があがる。糸の生産者であればモチベーションもあがるしそれを維持しようとするだろう。もちろん、下ごしらえの最適化は糊つけ作業による水と糊の浴比も重要だが手つむぎ糸の糊つけの浴比などの研究は、実際にその日の天気や湿度などで変化があり完全なデータ化は期待できない。支援センターの研究の先をとる文章であるが、研究結果は、ほとんど手つむぎ糸の質の高さが大きな比重をしめていると私は思う。良質で平らな糸(手つむぎ糸)は下ごしらえ時間を短縮させるので糸賃を多く払ったところで決して高いものではない、むしろ、おつりがくるほどである。