結城紬 重要無形文化財結城紬技術保存会

銀座紬屋吉平さんが当時の記録を残すために作った資料でじつは市販されていないことが勿体無いとしか言いようがない。昭和38年12月1日に非売品として出た。棟方志功、柳宗悦、濱田庄司など民芸運動のはじまりとそれに共感した産地が記録したものである。さて、内容は歴史をみるぶんには優れており、ちょっと結城紬の現在を私は述べたい。結城紬は基本的には夫婦で共働きで、次第に旦那は外で稼ぎ妻が織りなど全般を旦那から教えてもらい、続ける。これより状態がよくないと夫婦で紬業はやらなくなる。私の家の近くは紬業が盛んな地域であったので近所のほとんどの家々が紬業をやっていた。これは私が中学の頃、だいぶ変化した。そしていま、私の地域では4軒しか残っていない。紬業が盛んな地域でその具合である。私が思うに、丁度、私の親の世代が団塊の世代でもっとも人口が多く、そのメンバーたちがいなくなると、いっきに紬の生産数は減り、果たして結城紬は残っているのかどうかイマイチ伝わってこないという時期が必ずきて、技術の保存と伝承は急ピッチで行わなければ本当に幻、という状況がある。私はそこに残っているかどかもよくわからない。いま現在でも結城紬の伝承は組合で総力をあげて保持しようとしているが、それもまだまだはじまりにすぎなかった、なんて言う時代を迎えるかもしれない。そのときはまだひとりもいない結城紬2部門伝統工芸士になれていればいいな、なんてのんきに私は考えている。