価格の目安
北村織物では、反物、地機織りによりできあがる商品の価格を
無地、縞、格子(ともに三色まで)を28万円という設定にしています。
これはひとつの目安ですが、この(28万)価格以下にすると、
生産者のためにも消費者のためにもならないというものです。
絣を入れると高額は確実です。売りがこれは50万だ、100万だ。
といえば、それまでの世界です。絣も高額ですが、無地などでも
28万円です。この金額は誰がどうみても、どのような商品だろうが、
ひと財産動かす、動くわけで、気軽に買おうと
とびこめるものではありません。よく、結城紬を買うときは、
清水の舞台から飛びおりる。というように形容や表現されます。
どのような過程であれ、高額ですので、ひとつ考えて行動してもいい
と思います。
様々な販売や流通があり、いったいどのあたりから、考えればいいのか、
消費者の目線で考えるというのは、つくりてとしてからは、把握できない
ところです。
よく、結城紬の本物、偽物、いわゆる真贋を聞かれますが、
答えようがないとしかいえず、見極めるなら、<糸>と<織り>の本物を
知る。という作業をしないで、行動したり、企画したり、販売したり、買ったりしたら
失敗に終わるのではないでしょうか。
北村織物が100年以上生産者として機能してきたのは、
つくる。という絶対的なパイプがあるからです。
つくってしまうという能力は絶対的です。
それ以外に強みはありません。 (北村織物 北村 陵)