<湯通し、糊抜き >

本場結城紬は全て分業です。こちらの糊抜きの職人さんは、ベテランでさまざまな結城の糊抜きにたずさわっていらしゃいます。ここでの湯通しで着尺が糊抜きが行なわれ、結城は輝きお客様のもとに届きます。ほとんどここの糊抜き屋(湯通し屋)をうちは利用しますが、高齢化が進み生産ラインがなくなりつつあります。現在、後継者不足を補うため産地では後継者がいくらかみえはじめ技術習得のため習いにくる職人さんがみえはじめました。

上記写真は、ブラシ、お湯入れ、 お湯です。糊抜きにより乾いた着尺などみみ(着尺の白い部分)にすぅっとお湯を通し、ささっとてなれた作業がされて仕上げます。伸子(しんし)という道具は織物に使う伸子のものよりシンプルでUの字になった細い棒に先端に針があります。この伸子を経験で天気とともにさしかえて布を下からささえては張って、しなやかにゆれるつむぎが美しく作業をする姿にこころうたれてなんだかすがすがしい気分にわたしはなります。
上記写真、上<地機用伸子>下<糊抜き用伸子>
ここで、以前、本場結城紬の糊抜きは、小麦粉を抜くだけで、個人的に糊抜きを行なった方がいました。失敗に終わったそうです。この工程もプロでなければ出来ない技術です。本場結城紬ならではの湯通しです。結城の里帰りという異名がついた工程です。またこちらのように外でつむぎを糊抜きをする場所をつくり、作業をなされてる方がいくつか市内にいます。また、やなぎたさんは、湯通しに使う蒸気をあてる機械を導入し高額でも買うことを決意し、奥さんと二人で京都まで始発の新幹線にのり、京都までいきその日に往復して戻ってきたそうです。若かったなと話しますがその顔がどことなく嬉しそうです。
<2007年4月北村陵>

<2016柳田整理店柳田さんと蒸気プレス機>